お受験の是非について

小学校低学年から長い通学時間は可哀想

お受験を通じて、名門校に通わせることを目指す親も多いですが、小学校低学年の子供たちにとって長い通学時間は大きな負担となります。朝早く起きて長時間電車やバスで通学することは、心身ともに負担がかかり、子供たちの成長にとって良い影響を与えるとは言い難いです。

私学でも公立でも良い先生もそれなりの先生も

私立学校の教師の質が必ずしも公立学校よりも高いというわけではありません。どの学校にも素晴らしい先生もいれば、そうでない先生もいるのが現実です。学校選びにおいては、教師の質や教育方針だけでなく、子供の個性や家庭の教育方針に合った環境を選ぶことが重要です。

最後の大学と就職は高校の頑張り次第である

私学の小中高一貫に行っても最後の大学と就職は高校の勉強の頑張り次第である。また、私学に行ってもそれなりの予備校に通うのは公立と一緒である。

私立の小中高一貫校に通うことは、一定の教育環境を提供しますが、最終的には高校での勉強の成果が大学進学や就職に大きく影響します。私立校に通っていても、多くの生徒が予備校に通うのが現実であり、公立校の生徒と同じように追加の学習が必要です。

それなりの予備校に通うかどうかが鍵となる

お受験を経て名門校に入学しても、結局は予備校に通うかどうかが学力向上の鍵となります。予備校は特定の科目に特化した指導を行い、受験対策として非常に効果的です。そのため、私立校に通っていても予備校に通う必要性は高く、公立校と同様の状況となります。

親が子どもやってあげること

親として子どもに提供できる最も重要なサポートの一つは、学問的な基盤を築くことです。特に小学校時代に以下の点に重点を置くことが、中学以降の学習に大きな影響を与えます。

小学校時代に数学を教えてあげる

小学校時代にある程度の数学力を養うことは、子どもの将来の学習において非常に有利です。例えば、小学6年生の段階で数検3級程度の力を身につけさせることができれば、中学進学後の新しい数学の内容をスムーズに理解することができます。このような基盤を築くことで、中学・高校での学習がより楽になり、結果的にハイレベルな高校への進学も目指しやすくなります。

中学進学前の事前準備の重要性

中学に入ってから中学の勉強を始めるのではなく、その前にしっかりと事前準備をすることが重要です。中学の内容を事前に学んでおくことで、授業での理解が深まり、成績も向上しやすくなります。特に、予習を通じて基礎を固めることで、授業中に新しい知識を吸収する余裕が生まれます。

暗記科目の要領を学ぶ

数学や理科といった科目だけでなく、暗記が必要な科目についても効率的な学習方法を身につけることが大切です。暗記科目は要領良く覚えることが求められますが、これを小学校時代に習得しておくことで、中学以降の学習に大きな効果を発揮します。例えば、歴史や地理、英単語など、効率よく覚えるためのテクニックを学ぶことが有益です。

まとめ

親が子どもにやってあげるべきことは、早い段階からの学問的な基盤の提供と、効率的な学習方法の習得です。小学校時代に数学の基礎を固め、中学進学前に予習をしっかり行い、さらに暗記科目の学習方法を身につけることで、子どもは中学・高校での学習において大きなアドバンテージを得ることができます。これらの準備を通じて、子どもが自身の能力を最大限に発揮できるよう、親としてのサポートを惜しまずに提供することが重要です。

教諭

公立高等学校で数学と情報科学を教える教師です。
授業では、iPadを活用した指導方法や、数学の新しい解法を生徒たちに紹介しています。
音楽にも深い興味を持っており、特にピタゴラス音階や純正律など、数学から派生した音楽理論に魅了されています。また、合唱のアカペラでのハーモニー作りにも情熱を注いでいます。プライベートでは、コーヒーを楽しみながら様々な音楽を聴くことが趣味です。このブログでは、iPadの便利な使い方や数学の面白い解き方、音楽理論についても掘り下げていきたいと考えています。