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小学生の登校風景

orpheus
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運動会シーズンの登校風景

最近、朝の通勤途中でふと気になることがありました。小学生たちが元気に登校している様子は、日本のどの街角でもよく見られる風景です。しかし、その登校風景の中に、少し不思議な矛盾を感じたのです。

多くの学校では、セキュリティ対策の一環として、子どもたちに登下校中は名札をつけないよう指導しています。これは、外部の人間に子どもの名前が分からないようにするためであり、子どもたちの安全を守る大切な配慮です。ところが、ある日見かけたのは、体操服で登校している子どもたちの姿でした。その体操服には、遠くからでも一目でわかるように名前が大きく書かれていたのです。

小学生の登校風景に感じた不思議な矛盾 – 名札を付けないのに名前入りの体操服?

名札を禁止する理由とは?

なぜ名札をつけないよう指導されているのか、改めて考えてみましょう。登下校中の名札は、名前が見えることで、見知らぬ大人が子どもに親しげに声をかけることができるリスクがあります。たとえば「〇〇ちゃん、ママが迎えに来てって言ってたよ」などと、名前を使って信用を得ようとする悪意ある大人が現れる可能性があるのです。

このようなリスクを防ぐため、名札を外して登下校することは重要なセキュリティ対策の一つとなっています。これにより、子どもたちは外部の人に名前を知られることなく安全に通学することができるのです。

体操服に書かれた名前の矛盾

ところが、体操服に大きく名前が書かれているという現象はどうでしょうか?体育の授業がある日や、特別な理由で体操服で登下校している子どもたちが、遠くからでもその名前を確認できるほど大きな文字で名前が書かれた体操服を着ているのは、前述のセキュリティ対策と矛盾しているように感じます。

実際、この現象は不思議に思われるかもしれません。学校側は名札を禁止しているのに、体操服に名前を書くことを許している、あるいは推奨しているようにも見えます。保護者としても、名札の危険性は知っていても、体操服の名前については見落としている場合が多いかもしれません。

どうすればよいのか?

こうした矛盾に気づいたとき、学校に指摘するべきか、保護者に気づいてもらうべきか、悩むこともあるでしょう。しかし、すぐに学校に言うべきことかといえば、必ずしもそうではないかもしれません。子どもたちが名前入りの体操服を着て登校するのは、親や学校が故意にそうしている場合もありますし、単に習慣になっているだけの可能性もあります。

たとえば、学校側は体操服に名前をつけることが、学校内での紛失や取り違いを防ぐための一つの方法だと考えているかもしれません。子どもたちが毎日多くの活動をこなす中で、体操服を紛失するリスクは確かにあります。そのため、親も学校も、名前を大きく書くことで、子どもたちが自分の持ち物をしっかりと管理できるように配慮しているのです。

一方で、外部からの視点では、体操服に名前が書かれていることが、名札を外す理由と同様に子どもたちの安全を脅かすリスクがあると感じることも理解できます。

保護者と学校に向けた提案

この問題に対して、どのような対応が適切かを考えると、学校や保護者と協力してバランスをとることが重要です。まずは、体操服の名前が見えることに関して、保護者や学校に対して安全性の観点から一度注意喚起を行ってみるのも良いかもしれません。学校がこの問題に気づいていない場合、適切な対策を取るきっかけとなるでしょう。

たとえば、体操服に名前を書く際に、名前を目立たない場所に書くことを提案することもできます。内側に書く、または小さく目立たない文字で書くことで、子どもが自分の体操服を認識できる一方で、外部の人に名前を知られるリスクを最小限に抑えることができます。

日々の小さな気づきから

このような登下校の風景の中での小さな気づきが、子どもたちの安全を守るための大きな改善につながることがあります。名札をつけないという取り組みは、子どもたちの安全を守るための大切な一歩です。ですが、それが徹底されていない場合、または別の部分でリスクが生じている場合には、私たち大人が気づき、適切に対応していくことが求められます。

今回の体操服に書かれた名前の問題も、決して誰かを責めるためのものではありません。むしろ、日常の中で子どもたちを守るために何ができるのかを一緒に考え、行動していくためのきっかけにしたいと思います。学校や親が協力して、子どもたちが安全に登校できる環境を作り上げるために、私たちができることはまだまだたくさんあるのです。

この気づきを元に、今後も子どもたちの安全を第一に考えた環境づくりを続けていきたいと思います。


ABOUT ME
教諭
公立高等学校で数学と情報科学を教える教師です。
授業では、iPadを活用した指導方法や、数学の新しい解法を生徒たちに紹介しています。
音楽にも深い興味を持っており、特にピタゴラス音階や純正律など、数学から派生した音楽理論に魅了されています。また、合唱のアカペラでのハーモニー作りにも情熱を注いでいます。プライベートでは、コーヒーを楽しみながら様々な音楽を聴くことが趣味です。このブログでは、iPadの便利な使い方や数学の面白い解き方、音楽理論についても掘り下げていきたいと考えています。
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